自社の粗利益率の現在水準と傾向を把握しているかどうか

粗利益は、売上の質をみる指標。定期的にチェック

 粗利益(売上総利益)は、損益計算書で最初に計算される利益です。粗利益は売上高から売上原価を差し引いて計算します。商業を営む企業の売上原価は販売された商品の仕入原価のことで、期首商品棚卸高に当期商品仕入高を加え、期末商品棚卸高を差し引くことによって計算されます。

 また、製造業を営む企業の売上原価は販売された製品の製造原価のことで、期首製品棚卸高に当期製品製造原価を加え、期末製品棚卸高を差し引くことによって計算されます。製造業の場合には商業の場合と違って物づくりの過程がありますので、この当期製品製造原価の中には物づくりのための材料費や労務費(人件費)、そして外注加工費や減価償却費などの経費が含まれます。

 粗利益はその企業の商品(製品)の売価と仕入値(製造原価)との差額として把握されますので、その企業の販売に対する仕入効率や製造効率を反映します。また、粗利益率は売上高に占める粗利益の比率(粗利益÷売上高)として示されます。

 粗利益は自社で販売する商品や製造する製品の売上の質、すなわち利益が十分に含まれているかどうかを見る指標として重要ですので、商・製品別や得意先別に定期的にチェックしていきます。

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