資金繰りが厳しい時の賃金の払い方

経営が厳しいのはどういう状況から起こるのでしょうか?
それにより、対策は違ってきます。

売り上げがだんだん下がってきて、低迷している。

ライバルと競争が厳しく、安い価格でしか売れず、利益が出ない。

材料、燃料が値上がりして、利益が減った。

人が定着せず、入退社が多く、採用や人の育成にお金がかかる。

できる社員が少なく、ミス、不良が多く、生産性が低い。

借り入れが多く、利息の支払いが多い。

1.資金繰りの話

売り上げが増えれば、普通は先に材料、燃料、人件費の支払いが先にきます。
実際の入金は、2、3ヶ月後になります。
たとえ利益が出ていても、急成長していても、会社にお金が残りません。

赤字の会社、売り上げ不振の会社は、徐々にお金に余裕が無くなってきます。
厳しい話をしますが、資金繰りは先手先手が大切です。

(1)値上げする

きちんと値上げの理由を説明して協力を求める。

もう一品、買っていただく(アップセル、クロスセル、ダウンセル)

セット販売を考える

(2)入金時期を早め、支払い時期を延ばす

請求書を早めに出す
仕入れ先に支払いサイトを伸ばす
販売先に支払いを前に
賃金の支払日の変更
など

(3)ムダな経費を減らす

店舗、事務所などの家賃

機械警備の料金

生命保険、損害保険

つきあいの会費

飲食代

エレベーターなどメインテナス費用

集客できていないホームページの更新料など

ちょっと贅沢なモノ(自動車、ヨット、リゾートマンション、会員権)

利益、資金繰りに貢献していない税理士、社労士の顧問料

(4)役員報酬を思い切って下げる

役員報酬を支払い方、設定も工夫できます。
現物給与、社宅、出張旅費、扶養の見直し、非常勤役員を減らす などがあります。
役員の辞任、解任→正社員、バイトに転換するのもひとつです。

※赤字を出すなら、社会保険料が下がるので、早め早めに役員報酬を下げるのがコツ。
無理な節税をするより、法人税をキチンと払って、資金繰りに余裕を持たせると経営が楽です。

(5)融資を受ける

新規借り入れ
金利の交渉
リスケジュール
身内から借りる

(6)人材を育成、定着させる。

一人一人の仕事ぶりに光を当てて、チェックすると、怠けていて改善する気が無い社員は自然に辞めていきます。

ちょっと時間は掛かりますが、一番効果的です。

(7)助成金、補助金を活用する

・助成金、補助金は、返済不要で受け取るので、資金繰りの改善に効果的です。
しかし、入金まで半年、1年、2年と時間を要します。
非常に効果的ですが、即効性はありません。
労働保険料を滞納していると、受けられません。滞納せずに支払うことがポイントです。

名古屋発 資金繰り・経営改善・事業再生 支援いたします 行政書士サポートタワーズ
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